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山について語る俺 [日記]

どうも。
今日は登山について話そうと思う。

俺が初めて表尾根(黒戸尾根)から甲斐駒ケ岳に登ったのは
3年ほど前のことだ。

旧登山の連続に苦しめられ、そして大きな鳥居や仏像、
石碑、祠(ほこら)があちこちに置かれた光景を目の当たりにし、
ここを登る百装束をまとった信者たちに思いをはせたのだ。

山岳写真に本腰を入れた俺は、中央本線の車窓から甲斐駒ケ岳が
視界に入る回数に比例して、この山への愛着と興味が深まっていった。

新府から長坂の三里がまぶしい新緑と桜の彩りに染まる春。
素朴な里の風景にそそり立つ車窓を駒ケ岳から眺めた旅人も、
その心に安らぎと感動を覚えたに違いない。

深田久弥は「日本百名山」の選定要素に「品格」「歴史」「個性」を挙げ、
駒ケ岳はその端正な三角錐が個性的で歴史と毅然とした威と品を備えた
山であると称賛したそうだ。

俺は長い年月、甲斐駒ケ岳に登り続け、深田久弥の言う「山の品格」
を少しだけ理解できるようになった。

信仰の痕跡残る表尾根から頂を目指す登山者は減り、
短時間で容易に登れる北沢峠がメジャーなアプローチに替わって久しい。

しかし、白砂に支配された頂からの展望の素晴らしさは今でも変わらない。
俺は甲斐駒ケ岳を北岳や鳳凰三山の頂稜から眺め、
そしてふもとからは四季を通して仰いできた。

中でも、日本の原風景といえる三里が残雪と桜で春色に輝く季節は
心安らぐ瞬間で、特に気に入っている。

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